篠笛について
日本の伝統楽器である篠笛は、
横笛の中でもメロディーを演奏するのに適した笛です。
篠竹(女竹)に孔をあけて筒の中を漆で塗っただけの楽器です。
リードはありません。ただ孔が開いているだけです。
ですから、管内を見てもガランとした状態で何もありません。
近年、シンセサイザー等の電子楽器もとてもいい音を出すようになりました。
一方で自然の竹から生まれる素朴な音色と、吹く人の息使いまで伝えるのが篠笛です。
息を入れて音を出す大きな孔を「歌口」と言います。
指で押えて音程を変化させる孔を、「指孔」(又は「手孔」)と言います。
篠笛には指孔が六つ開いたもの(六孔)と七つ開いたもの(七孔)があります。
民俗芸能では六孔の笛も多く使われますが、ここでは七孔の笛を使います。
太く長い竹で低い音が出る笛を一本調子の笛といい、その次が二本調子、三本
調子・・と順に細くなり、細く短い竹で高い音が出る十三本調子までの笛があり、
曲によって使い分けて演奏します。
補強と 装飾を兼ねて籐などを巻く場合もあります。
私達は通常一本調子〜十三本調子までの13本の笛を
必要に応じて持ち替えて演奏しています。
|